こんばんは、書庫田です。
本日から、誰ガ為のアルケミストを読んでいきましょう。
世界観紹介
第1章は、エンヴィリア VS ラーストリス が中心となります。
かつて、ラーストリスは錬金術を用いた反乱を行ったことで「マグナレコード」(聖教騎士団が定めた錬金術に関する禁止事項)に抵触し、エンヴィリアによって鎮圧化されました。その後、エンヴィリアに支配されていたラーストリスが力を溜め、再び反乱を起こしたのが今回のあらすじです。
人物紹介
ロギ・クロウリー
第一章の主人公。父とアガサが愛するエンヴィリアを守るために蒼炎騎士団へ入団する。
父であるジーク譲りの赤髪と純白の鎧が特徴。
ディオス
第一章のもう一人の主人公。両親と妹を戦争で亡くし、ジークに拾われてロギ・アガサと暮らす。
幼馴染のアガサを妹と重ね、彼女を守るために蒼炎騎士団へ入団する。
アガサ
ロギ・ディオスと幼いころから暮らしている少女。幼いころ、戦地で一人泣いていたところをジークに保護され、ロギ・ディオスとともに成長する。
ジーク
かつてのラーストリスの反乱を鎮めたエンヴィリアの英雄。戦争孤児であるディオス・アガサを実の子どものように愛し、ロギとともに4人で暮らす。
ラース三傑
かつてのラーストリスの反乱時に活躍した英雄、ネヴィル・カイザル・ヴラドを指す名称。
今回の反乱にあたり、再び戦地へ現れる。
本編
※注意点
初見でも理解できるように、時系列や情報が出るタイミングを実際のスマホゲームと少し変更しております。(動画に例えると、カットと編集を使用しております。)
予めご了承ください。
蒼炎騎士団としてラーストリスの地に赴いたロギとディオスは、ラーストリス三傑の一人であるネヴィルと対峙する。
思わぬ強敵との戦闘に覚悟を決める2人。
決死の思いでネヴィルと剣を交えた瞬間、2人は眩い光に包まれた。
目を覚ますと、羅針盤のような扉と一人の少女だけがいる、真っ白な世界にたどり着いていた。
少女は自分の名前を「ウロボロス」と名乗り、力が欲しいかと2人に尋ねる。
ロギは愛する世界を『守る』ため、
ディオスは戦火の絶えない世界を『変える』ために力が欲しいと答える。
「確かに願いを聞き遂げた」というウロボロスの声を最後に、2人は意識を取り戻す。
再びネヴィルの前に現れたロギ・ディオスだが、その傍らには見知らぬ戦士たちが立っていた。
ウロボロスから得た錬金術の力の一つ、「死者の人体錬成」に成功してしまったのである。
過去の戦士の力を借り、氷蛇将軍ネヴィルを退けたロギ・ディオス。
突然手に入れた強大な力と敵軍幹部を退けたことに戸惑う二人だが、強大な力のことについては心当たりがあった。
それが『錬金術』である。
その力は、かつて大陸を巻き込んだ錬金術の戦争が起きた際に世界が滅びかけたほどであり、聖教騎士団が「マグナ・レコード」という法を制定して使用を固く禁じている。
エンヴィリアの正規騎士である蒼炎騎士団においても例外ではないため、2人は錬金術について胸の内にしまいつつ、ジークとの合流を目指す。
ジークと合流したロギ・ディオスだが、その傍らに幼馴染アガサの姿があることに驚愕する。 戦闘員ではないアガサが最前線にいることについて問い詰めると、エンヴィリア王パトリックの命により、聖教騎士団直下の修道女として錬金術の歴史を学んだアガサを同行させるように指示があったとジークから語られる。反対する2人だが、ロギ・ディオスの無鉄砲さを止めるのが自分の役目であり、平和を願う一人としてついていきたいというアガサの想いを聞き、4人で行動することを決める。
そのころ、エンヴィリア王都ではパトリック王とガビロンド卿の会談が行われていた。ガビロンド卿は今回のラーストリスの大規模反乱について、7大陸に散らばっている聖石の一つ、ラーストリスの『サタン』を使ってくるのではないかと危惧している。錬金術エネルギーを蓄えた国の最終兵器である聖石を使った大規模反乱となれば、敵の狙いはエンヴィリアの聖石『レヴィアタン』である可能性が高いとガビロンド卿は考え、パトリック王にレヴィアタンの保管場所を尋ねる。しかし、パトリック王は不確定要素である聖石のことを考える段階ではないとした上で、英雄ジーク率いるエンヴィリア軍が無事に反乱を鎮めると信じて吉報を待つのであった。
道中のラーストリス兵との戦闘を乗り越えたロギ・ディオスだが、強大な力を得たことで2人の信念にズレが生じ始める。かつてラーストリスに家族を奪われたディオスは、女子供を平気で手にかけるラーストリス兵に憤り、同様の報いを受けるべきだとして剣を振るう。それを見たロギ・アガサは必死にディオスを諌め、奪い合いをしていては愛する国や人々を守れないと説得をして剣を降ろさせるのであった。
進軍を続ける4人は、エンヴィリア領の村で魔物から村人を守るラーストリス軍を発見する。
敵国の民を守る姿に困惑する4人だが、彼らにも平和の心があるのだと考えたロギ・アガサを筆頭に、エンヴィリア軍はラーストリス軍へ加勢に入る。
魔物の退治後、ディオスはラーストリス兵の一人を捕らえて剣を向ける。敵国を守る義理はない、何か裏があるのだろうと問い詰めるディオスだが、ラーストリス兵は何も答えない。一方、あなた方に平和の心があるのなら歩み寄れると言うアガサに対し、ラーストリス兵は自国の現在を話し始める。
ラーストリスは現在、かつて反乱を鎮めたエンヴィリアの統治下に置かれ、度重なる搾取によって疲弊しきっていた。自国を衰退に追い込んだエンヴィリアへの憤怒・ラーストリスの復興という願いが反乱の根幹である以上、二国の歩み寄りは不可能だとしてアガサを突き放す。
聞いていたエンヴィリアと実態の大きな差に驚愕するロギ・ディオス・アガサ。それでも3人は己の信念に従い、ラーストリス軍と向き合うと誓った。
愛するものを『守る』ため・争い続ける世界を『変える』ため・世界の『平和』を成し遂げるため
3人の幼馴染の信念が少しずつズレていくなか、ラーストリス捕虜が話した敵軍本拠地ギルラク遺跡へ向かうのであった。
雑記
まさに、王道ファンタジーの序章ともいえる展開です。
ここからは持論ですが、物語の進行度と主人公の強さの関係性には大きく3パターンあり、それぞれで観点が異なってきます。
- 主人公が最初から強い(俗に言う主人公最強)
- 一般的な主人公が序盤で急速に強くなる←タガタメがここに当たります
- 主人公が右肩上がりですこしずつ強くなる(少年漫画によくある成長もの)
主人公最強は最初から多彩なバトル描写ができること・成長シーンをショートカット出来ることが魅力のため、爽快感のあるバトルや緻密なシナリオ設計が可能となります。
反対に、成長ものはその場その場で窮地に立たされるため、命がけのバトルを切り抜ける主人公の機転やスリル、苦悩を始めとした心理描写が魅力です。
では、タガタメが該当する「序盤で急速に強くなるパターン」はどうか。
ずばり、『人間の本性・深層心理の描写が最も鮮明に描ける』ことが魅力だと思います。
例えば、皆さんが1億円に当選したとします。
突然強大な力である大金を手に入れるとどうするか。目を背ける・気が狂う・散財するといったところでしょうか。
人は突然強大な力を与えられると、その人の本性・深層心理が強く浮き出ます。
タガタメの1章は、その特性を十全に生かした導入だと思います。
強大な力を手に入れ、今なら自分の信念を押し通せると感じた時、彼らはどのような行動をするのか。
今後の展開に期待です。
本日はここまでにしましょう。拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます。
では。(‘ω’)ノ
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